引用元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1388208338/
俺には一個下の彼女がいた。名前は咲。咲とは2年くらい付き合っており、その間、大きな喧嘩もなく、仲良くやっていた。
咲には昔からの親友だという女友達がいた。名前は梨奈。小柄で人懐っこい性格の女の子でけっこう可愛い。
付き合って1年くらいの時に梨奈を紹介されたんだが、その日が楽しかったこともあってか、それからちょくちょく3人で遊ぶようになった。
んで、咲とは2ヶ月前から同棲を始めていたんだけど梨奈はその間、3回ほど泊まりに来てた。ちなみにただ遊びに来た回数はその倍くらい。それくらい仲良い感じだった。
最初にダウンしたのは梨奈だった。次に俺。次は…ダウンしてたから分からん。
目覚めるとベッドの上にいた。横には咲。全然覚えてないけどちゃんとベッドまで移動したんだなと思った。時刻を見ると3時を回っていた。
俺「お、梨奈いたのか」
梨奈「うん、今まで寝てたみたいwトイレの水流す音で起きた」
俺「そっか。寒くないか?掛け布団持ってくるか?」
梨奈「あーもうあるから大丈夫。咲がかけてくれたみたい」
俺「え?な、何?どうした?」
突然のことに驚く俺。それでも動揺したらカッコ悪いと思っていつもの話すトーンで返した…つもり。
梨奈「私がのこと好きって言ったらどうする?」
梨奈「ううん、冗談じゃなくてホント」
俺「え、いや、えっと…俺にはその、咲がいるし…な?わかるだろ?てかお前まだ酔ってるんだろ?」
梨奈「酔ってないし、わかんない」
抱きつく腕に力が入る。あ、これマジなやつだ。そう思った。それでも俺は咲のことが好きだし裏切りたくなかったから、「ごめん、梨奈の気持ちは有難いんだけど応えられない…」なんてありがちな台詞を吐いた。
「ダメだよ!1回でもヤッたらもう終わりだよ!彼女を裏切るのかい?!」
「こいつとずっとヤッてみたいと思ってたんだろ?願ってもないチャンスじゃないか!」
「彼女と結婚する気があるんだろ?!心を強く持つんだ!さあ勇気を持って断るんだ!」
俺は咲が初彼女で、それも俺から告白してOKをもらったんだ。それ以外は女っ気など皆無でモテたこともないし、ましてや告白されたことなど一度もなかった。
つづけて
そして、修羅場が始まる。
いきなり電気がついた。咲は俺が寝てることを知っていれば気を使って電気をつけたりは絶対にしない。眩しくて目を開けると…
咲「ねえ…これ、何?」
俺「あ…う…」
咲「出てってッッ!!!!!!!!」
気迫に圧され、俺は何も持たずに外へ出た。1月のそれも真夜中。外は恐ろしく冷たい。ガタガタ震える。寒くてじゃない。凄まじい後悔の念で震えていた。
俺はガチガチと歯を鳴らして情けなく泣いていた。完全に自業自得。俺なんかに泣く資格なんてないのにな。