嫁の実家の借金のせいで嫁を貸し出すことになった話

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引用元:http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1601481137/

10年くらい前の話。
当時、俺32、嫁28。結婚2年めで子供ナシ。
経済的に逼迫していて子供どころじゃなかった。

嫁ちゃんは、俺が勤めていた会社に中途で入って事務やってた。
けっこう頑張って口説いてものにしたんだ。
結婚して会社辞めて、嫁実家の近くに引っ越した。
仕事は、以前と同じ業種に就くことができたので、すぐに馴染んだ。

嫁を貸し出すことになったのは、俺や嫁がそういうプレイを望んだわけじゃない。
原因は借金。その借金は俺が作ったものでも、彼女がこさえたものでもなく、
彼女の実家のゴニョゴニョなので、俺としては不本意極まりない話だった。

この記事への反応
これは俺の想像なのだが、たぶん嫁と社長がやり取りする中で、
「抱かせてくれたら金を貸す」みたいな話が先にあったんじゃないかと思う。
レンタル話を聞いた時の嫁は、思ったより冷静というか、違和感があった。
嫁ちゃん、「旦那が承知するなら」みたいなことを言ったのかもしれん。
ま、この手のことって、一度疑い始めるとキリがないんだけどさ。

ある日、嫁が「離婚」を口に出した。
「S(俺)を巻き込んでごめんね」ってえぐえぐ泣くんだよ。
離婚して、お金のことは自分が背負うから、えぐえぐえぐえぐ。
ああ、社長に抱かれる覚悟したんだって直感で思ったよ。
「そのつもりか?」って聞いたら、「ごめんね」ってまた大泣き。
泣いている嫁を見て、人の弱みにつけ込む社長に殺意覚えたね。

文やん
もう嫁の覚悟は止められないというところまで来てしまった。
そうなると、俺が目をつむるか、離婚するしかないわけ。
離婚なんて選択は俺にはない。
嫁が誰と何しようが平気でいられる、度量の広い亭主を演じようと思った。

俺から社長に連絡して、「嫁をよろしくお願いします」と頭を下げた。
屈辱だった。人生最大の。
この時の社長との会話はあんまり書きたくない。

がんばれ
ついにその日が来た。嫁を空港まで送った。
東京についていく心の余裕はなかった。
仕事おいそれと休めないし、今の会社で現場を任され始めた頃だったから。

それに、実際どうしたらいいのかわかんねーんだよ。
離れている方が悶々とする度合いがやわらぎそうだと、当時は思ったんだな。
後で、どうやっても心が軽くなる方法なんてないことに気づいたけどさ。

現地に到着した嫁から矢継ぎ早にメールがくる。

「がんばる」「愛しているよ」「嫌いにならないで」「帰ったらずっと一緒にいてね」

俺もマッハでメール返す。もう仕事どころじゃない。
甲斐性のない旦那ですまんかったって。まあ、借金の原因は俺じゃないんだが。

午後一に嫁から電話あり。社長と話す?と聞かれたが、
何て言っていいのかわからないし、罵ってしまいそうで断る。

行動の合間合間に嫁がせっせとメールして来る。
「これからご飯」「大丈夫。全然余裕」「タクシー乗った」「ホテル入った」

そして、メールが途切れた午後四時。
鳴らなくなった携帯。待てど暮らせど、鳴らない。
頻繁に届いていたものが、ぱったり来なくなった時の焦りったらないね。
今までとは違う状況になったということが、白黒ハッキリだから。
そう思うと、俺、一時的に歩けなくなった。
目の前が真っ暗になるのって本当にあるのな。
腰のぬけた俺を見て、仕事現場は大騒ぎさ。
あとを同僚に任せて家に帰った。

おるで
文才あるな
ながい
ここまでは金のために貸したってだけやな
「ゴメン、返事できなかった」
「平気?」
「ヘーキ、ヘーキ」
「もしかして、しちゃった?」
「うん。ちょっとお酒飲んでから」
「・・・やっぱり・・・」
予想通り、社長に抱かれた後だった。
「ごめんね」
と謝る彼女に、平静を保ったつもりでフリした。
「大丈夫? 変なことされなかった? 泣いてない?」
「平気だってば。Sちゃんの方がウチよりヤバそう」
「アイツを殺して俺も死にたい」
「ごめん。でも二人で覚悟決めたでしょ」

嫁は無理してたのかもしれないけど、
意外にサバサバというか、吹っ切れた感じの声音だった。

悪くない
「・・・怒らない?」
「怒んないて」
「気持ちは、よかった」
「マジ?」
「ゴメンね。我慢したけど・・・」
「会社休んだ。嫁ちゃん帰ったらすぐしたい」
「え〜〜っ、これ以上させる気なん?」

戻ったらずっと一緒にいてね、と言ってたのに。
それに、これ以上ってどれ以上だ、と言いそうになったのを飲み込んだ。
嫁は「心配することないよ。思ったより何ともなかった」と言った。
前の電話と同じ調子で、意外にカラッと男前だった。
オンナの方が強いのかなー、とこの時は納得したのだが。

だが。
心も堕ちるパターンやなこれは
社長の子供を孕んでたら最高や
この後も内緒でめっちゃ会うパターンやな
寝取られ最高!
さてここからが本番なんで保守
その後も密会してるんやろ?な?
やがて嫁は、表面上はいつもの彼女に戻った。
たぶん、俺より早く日常に戻ったように思う。

俺はもう、我慢した嫁が愛おしくて愛おしくて、
前以上に彼女を守ってやろうという気持ちになったし、逆に甘えもした。
他の男に抱かれた件は、いっそ忘れてしまおうと思った。
二人の間から、二週間ほどで忌まわしい話題が消えた。今も夫婦間のタブーである。

でも、忘れられるわけがない。

逡巡した挙句、社長にまた電話してしまった。
俺は根掘り葉掘り聞いた。

嫁が真実どうだったのか。
どんな声で鳴いたのか。どこまで許したのか。本当にイッたのか。
曖昧な部分を、確実な事実にしたかった。

結末が気になる
ふおあおお
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